社員の80%を女性が占めるたんぽぽ薬局では、妊娠しても育休取得後、職場復帰するのが当然のこととして定着。育休取得者もすでに158人を数えるため、社内には「お互い様」の気持ちが根付き、子育てに理解ある雰囲気だ。人事課の渡邉彩子さんも、2年間の育休を経て復帰。「2009年から育休が2才前まで延長され、子どもと充実した時間を過ごせた。育児短時間勤務も小学校1年生修了まで利用でき、職場でも配慮してもらっている」と話し、3月からは2人目の育休に入る。
「薬剤師のスキルを大切にしたいという社員は多い。ニーズを吸い上げて使いやすい制度を整えるのはもちろん、エリアマネージャーを中心に、常に残業などの負担が少ない働き方や人員配置を考え、無理なく続けられる職場をつくりたい」と話すのは、人事本部の柴山裕一本部長。こうした取り組みもあって、2009年以降に出産した199人のうち、育児理由の離職者はわずか4人に留まっている。
復帰後のサポートも手厚い。常に専門知識を要する仕事に不安を抱えることのないよう、多様な研修制度を設けたり、2014年12月より病児・病後児保育料を補助し、子どもの急病時でも働くことを応援。2015年度から社内にはイントラネット上で感謝を伝え合う「ありがとうカード」を設け、社員同士が支え合う気運の醸成にも取り組む。
女性が80%超と圧倒的に多い中、妊娠しても育休を取得して復帰するのが当然のこととして定着。スキルアップのための研修も充実。
従業員数/男性178名 女性793名 計971名 ※平成28年3月1日現在