2013年に、市内初の子育てサポート企業「くるみん」認定を受けた高山信用金庫。妊娠後も安心して働ける職場をつくるため、利用できる制度を一覧にした「マタニティースケジュール」を作成し、細やかなサポートを心掛ける。3人目の出産時にスケジュールを受け取った、新宮支店預金担当役席の小森裕子係長は「3度目の育児休業で不安だったが、制度が一目で分かり、安心して取得できた」と振り返る。
職場復帰後も、小学校入学まで短時間勤務制度が活用可能。「職場も快く受け入れてくれて助かっている。後輩も取得しやすい風土をつくりたい」と話すのは、社内で初めて短時間勤務を利用した本店営業部の屋敷祥子係長。過去の職務経歴などをデータベース化し、子どもの急病などで突発的な休暇を取る際も支援し合える職場を確立したことで、職員のインフルエンザ発症などにも対応できる体制が整ったという。
また、独自の目線を生かした女性職員活躍プロジェクトチームも発足。特典を充実させて期間限定で発売した「こどものみらい応援定期積金」は、576件の契約成立と好評を博した。このほか、子連れで来店しやすいよう、キッズコーナー設置を提言するなど、お客様の子育ても支援する姿勢をプロジェクトチームが中心となり、発信している。
現在、新商品や環境改善を提言する「T・Happy+」と、預かり資産の研修や契約活動を行う「TASSα」という、2つの女性職員活躍プロジェクトチームが活動。
家庭と職場双方で理解と絆を深めるため、平成28年度から子ども参観日を実施。
マタニティースケジュールの作成や短時間勤務の推進、突発的な休暇に対応する体制づくりで、育児中も働きやすい職場を目指す。また女性目線の新商品を開発し、社内外に向けて子育てを支援。
従業員数/男性154名 女性125名 計279名 ※平成29年2月現在