社員の育児休業取得率100%を誇るレシップホールディングスでは、さらに、能力のある女性人材に早期復職を促すため、2009年から事業所内託児所を開設している。過去3年間の育児休業取得者14人のうち、9名が託児所を利用。育休中には、月1回託児所で行われる季節行事に参加が可能で、「親子で事前に所内の雰囲気に馴染むことができる」と好評だ。
復職後から子どもを預けている生産本部技術管理部プロジェクト推進グループの出崎尚美さんも、「事業所内にあるので、子どもと一緒に出退勤できる。主人も同社勤務なので、私が体調不良の時も一時預かりができ、とても助かっている」という。
様々な状況下でも復職ができるようにと、1997年から試行錯誤しながら在宅勤務制度にも挑戦している。生産本部開発部デザイングループの林靖容さんは、事業所内託児所に預けられる生後6カ月になるまで、4カ月間、在宅勤務を実施。「子どものそばで仕事ができ、安心して働けた」と話す。
2016年4月には、パート社員を無期雇用契約へ転換する「地域職種限定社員制度」を創設。新たにリーダー手当や社員並みの特別休暇制度を規定したほか、正社員登用も可能とし、現場を熟知した女性社員の増加を図っている。
社員はもちろん地域職種限定社員(パート社員)も育休取得実績があり、多くの女性が生き生きと働く。
事業所内託児所「わくわくひろば」は、0〜2歳までの子を預かり、男性社員の子どもの一時預かりも可能(定員10名)。
有能な女性人材が出産から早期復職できるよう、環境整備や多彩な勤務スタイルを実現。また、パート社員を無期雇用契約へ転換する「地域職種限定社員制度」を創設するなど、多角的な人材活用に努める。
従業員数/男性479名 女性297名 計776名 ※平成29年3月現在