温度や湿度が低くなる秋・冬は、病原菌やウイルスが活発化しやすくなります。その一方、私たちも寒さで免疫力が下がり、感染症になりやすい季節です。秋から冬にかけて流行する感染症や、注意したい感染経路、自分たちでできる予防法を紹介します。
・症状
突然の高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、咳、鼻水、咽頭痛などの全身症状が強く現れます。高齢者や小さなお子さんなど、抵抗力が低い人は重症化することがあります。
・感染経路
くしゃみや咳などインフルエンザが含まれるしぶきを吸い込むことによる飛沫感染、感染者の飛沫が付いた手から感染する接触感染が原因です。感染力が強く、短期間で多くの人が感染します。
・症状
4~6日間の潜伏期間を経て、発熱、鼻水、咽頭痛などの風邪症状から始まり、その後、咳や倦怠感が現れます。乳児は重症化して細気管支炎や肺炎を起こすことがあります。
・感染経路
咳やくしゃみのしぶきに含まれるRSウイルスを吸い込む飛沫感染、手や指などを介してウイルスが口や鼻、目などに触れる接触感染があります。
・症状
1~2日間の潜伏後、腹痛、下痢、嘔吐、発熱などの症状が出ます。原因ウイルスには「ノロウイルス」「ロタウイルス」などがあり、ノロウイルスは非常に感染力が強いウイルスです。
・感染経路
感染者の便や嘔吐物に触れた手指を介して、ウイルスが口に入る接触感染、便や嘔吐物に含まれるウイルスが空気中に舞い上がり、吸い込んでしまう空気感染、ノロウイルスに汚染された二枚貝を不十分な加熱処理で食べることによる経口感染などがあります。