大垣共立銀行は、2007年設立の「なでしこ事業局」を中心に、女性のキャリアアップ支援を進めている。取り組みの1つとして実施した、次世代の女性リーダー育成研修「21なでしこCollage」では、自分のキャリアを分析し、部下のマネジメントなどを習得。また、育休中職員の円滑な職場復帰をサポートする、託児サービス付き研修会「育児休業者のつどい」も開催した。人事企画課の有元優さんは「職場復帰経験のある先輩から助言を受けるなど、女子職員が横のつながりを育む場となっている」と語り、復帰を後押しする。
同行では、パートと正社員から自分に合った働き方を選択できる「キャリア転換制度」を採用。この制度を活用し、子育てが落ち着くまでパートで働き、正社員に復帰する女性も多い。2012〜14年の間に出産した女性職員は197人。その中で育児を理由とした離職者は4人に留まり、反対に主任以上へキャリアを伸ばした女性が、2015年までに291人まで増加した。
2008年からは、支援を地域まで広げた「L’sプロジェクト」をスタートし、ピンクリボンキャンペーンや親子向けイベントの企画、女性向け商品の開発などに注力。プロジェクト担当の所紗也香部長は「女性目線で考えたサービスを提供することで、地域女性の活躍を応援したい」としている。
パートと正職員を選択できる「キャリア転換制度」や、満3歳年度末まで育児休業延長、なでしこ事務局による女性の活躍推進により、育児中も働き続けながらキャリアアップを図ることができる環境を整備する。
従業員数/男性1841名 女性1512名 計3353名 ※平成27年3月末現在