連続休暇5日間のフリーホリデーを促進し、年次有給休暇取得率の向上に努めてきた岐阜信用金庫。取得率アップや所定外労働時間の改善に加え、男性の育児休業や配偶者出産休暇の取得実績があり、女性の育児休業も過去3年で100名と、100%の取得率を誇る。
育休から復職時には、事前に聞いた配属希望に沿うよう配慮。人事部の女性職員2名の発案で、年2回「育児休業座談会」も行われ、職場復帰をサポートする。大垣支店の竹中麻美さんは「復帰後は時短勤務が可能で、働き続けるには最適の職場」と話す。
各部室店の役席は、職員の自宅を年1回訪問し、家庭状況を把握。家庭の問題点や職場への要望を聞き取り、WLBに考慮した職場を目指す。介護離職の防止に向け、介護休暇も法を上回る一人通算365日を制度化。現在まで4名が取得している。
また、女性の活躍推進・管理職増加に向け、「女性営業職50名以上増加」を目標に、現在までにファイナンシャルアドバイザーを99名まで増員し、今後も増加を計画中だ。管理職登用にも積極的に取り組んでおり、2016年1月には、初の女性支店長も誕生。日野支店の木本直美支店長は「育児と仕事の両立に悩む職員を導きたい」と、自身の経験を生かし、働きやすい職場づくりを心掛けている。
育児休業から復帰後、自宅に近い店舗に勤務し、2人の子育てをしながら働く大垣支店の竹中麻美さん。
初の女性支店長となった木本直美さん(左)。現在2名の女性が支店長として活躍している。
仕事と家庭の両立を支援するため、有給休暇や育児・介護を目的とした長期休暇を取得しやすい雰囲気を構築。職種の慣習を取り払うべく、女性の活躍分野拡大や管理職増加も推進している。
従業員数/男性1131名 女性963名 計2094名 ※平成29年3月現在