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2015/09/20  ©岐阜新聞社

豊かな子育て 岐阜の未来へ 支援のあり方考える

 

 少子化や核家族化の進行により、子育て環境が大きく変化している昨今。安心して子どもを生み育てることができる社会を実現するため、社会を上げて子育て支援へのニーズが高まっている。岐阜新聞では、岐阜県子ども・女性局とタイアップし、地域の子育てを応援する「はぐくみのわ」キャンペーンを展開。岐阜の豊かな子育て環境と幸せな家庭を築くためのメッセージを発信する。

県民の7割、少子化に危機感

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 岐阜県の出生数は40年間減少傾向をたどり、2013(平成25)年には1973(昭和48)年のピーク時と比べて2分の1以下。15〜49歳の年齢別出生率を表す合計特殊出生率※は、2004(平成16)年に過去最低の1・31まで落ち込んだ。その後は下げ止まり傾向だが、母親となる女性数が減っているため、出生数は減少の一途にある。
 少子化要因の1つが未婚率の上昇だ。男女共に晩婚化の流れは留まらず、初婚年齢は20年間で男性が2・5歳、女性で3・1歳上昇。30代前半では男性の約4割、女性の約3割が未婚で、生涯未婚率も男性の約6人に1人、女性の約15人に1人となっている。
 しかし一方で「3人以上子どもを持ちたい」と願う人の割合は、全国より10ポイント以上も高い。つまり、理想はあるが現実には子どもが持てないということだ。その原因として、「子育てや教育にお金がかかりすぎる」、「働きながら子育てできる職場環境がない」などが挙げられている。
 県の人口は、2005(平成17)年から減少に転じ、2040(平成52)年には2010(平成22)年の約4分の1にあたる約50万人が減少すると予測されている。さらに、65歳以上が約35%を占める一方、0〜14歳は約11%まで低下。人口構造は大きく変化し、超少子高齢社会が到来する。これにより、労働人口の減少で経済が縮小し、年金や医療などの社会保障制度を支えることが困難になり、さらには地域経済の衰退も懸念されている。そこで県では昨年、県民を対象に行った少子化に関する意識調査では、県民の7割が少子化に対する危機感を持っていると回答。結婚、出産、子育てとライフステージに応じて、様々な悩みや要望があることが明らかになった。こうした現状や県民の声を背景に、子育ての不安や困難を取り除く多角的な政策が求められている。

多様な生き方を応援したい 河野恭子県健康福祉部子ども・女性局長

結婚、育児、仕事3点を柱に対策
 県では、昨年度から全市町村を回ったほか、県民の皆さんから3000件を超えるご意見を頂き、少子化の現状と県民が抱えるニーズの把握に努めてきました。その上で「結婚や出産の希望がかない、女性も男性もいきいきと活躍しながら子どもを生み育てることができる岐阜県」を目指す将来像に据え、第3次少子化対策基本計画を策定。「結婚したい人が結婚できる」「子どもを安心して生み育てることができる」「子育てしながら仕事もできる」という3点を政策の柱に、各種施策を進めています。
 現在、独身者の9割が「いずれは結婚したい」という希望を持っています。県ではこれまで出会いの創出を重点的にサポートしてきましたが、今年度は、県外在住の女性を対象に県内独身男性とのマッチングを目的とした「婚活バスツアー」を企画するなど、多彩なきっかけづくりに取り組んでいます。また結婚に至るまでを意識した事業も展開し、市町村が運営する結婚相談所との連携、県民の皆さんに「ぎふ婚活サポーター」になって頂くなど、結婚の希望の実現を支援しています。
 地域の子育て支援においては、本県でも待機児童が課題となっています。昨年度から岐阜県独自で全国初の施設整備の補助を開始しました。残る課題は保育士の確保です。働いていない保育士資格保有者に就職を働きかけ、復帰前の支援研修や、保育園での就業体験を実施。こうした取組みを充実させて、待機児童問題の早期解決を目指していきます。
 また、平均2・6人という理想の子供数を叶えられない現状を打破するために、3人以上の多子世帯への支援も充実させたいと考えています。その1つとして、病児・病後児保育の利用負担を軽減するため、今年度から多子世帯を対象に無料化を実施しています。現在、約3300の店舗・企業の協力を得て子育て家庭を応援している「ぎふっこカード」も、新たに多子世帯向けに特典を充実させたカードを発行する予定です。

男女がともに 仕事も子育ても
 男女がともに協力して子育てできる環境づくりや企業の子育て支援の取組みを促進していきます。岐阜県子育て支援登録企業も、昨年度末の1500社からさらに約900社が加わりました。その中から、他社のモデルとなる先進的な取り組みを行っている「岐阜県子育て支援エクセレント企業」も、認定の一層の拡大を目指しています。
 今年は女性がさらにいきいきと輝ける社会を目指し、「女性の活躍推進課」も新設されました。現代は結婚や子育てはもちろん、多様な生き方を選択できる時代。その多様性を認識し、県民一人ひとりの希望を応援していく姿勢を大切に、今後も様々な支援をしていきます。

 

2015年9月20日 岐阜新聞朝刊掲載

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