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2018/07/19  ©岐阜新聞社

はぐくみのわPROJECT 子育てと仕事の両立

◆潜在保育士の就職支援 保育施設、現役保育士もサポート

 幼い子どもを育てながら働く女性にとって、なくてはならない存在である保育施設。保育の需要の高まりで、必要な保育士の数は増え続けており、保育士の確保は各保育施設にとって頭を悩ませる問題となっている。資格を持っているものの保育の現場で働いていない「潜在保育士」の掘り起こしや、現役保育士をサポートし離職防止につなげる場を設けようと県は今春、岐阜市薮田南のOKBふれあい会館内に県保育士・保育所支援センターを設置した。
 同センターは昨年度までは、県が県社会福祉協議会に運営を委託。より力を入れて取り組もうと県の直営に転換した。保育施設での勤務経験のあるスタッフら7人がサポートに当たっている。
 今年4月1日現在の県内の待機児童数は、同時期比で6年ぶりにゼロとなった。ただ、産休や育休明けの保護者からの申し込みは時期を問わずにあり、春の段階でぎりぎりの保育士数だった保育施設は、人数を増やさなければ新たな入園希望者を受け入れられないことから、多くが現在も求人活動をしている。同センターでは随時、有資格者らから保育士登録を募り、ハローワークや各自治体などとも協力して就職のマッチングを実施し保育施設を支える。保育士登録料、紹介料はかからない。
 同センターによると、自身の育児などで長年保育の現場から離れていた人が再び保育士として働こうと考えた時、「できるかどうか」などの漠然とした不安を抱える人が多いという。スタッフは、今の保育施設の雰囲気を伝えたり見学会など開くことで不安を取り除き、一歩踏み出す勇気を後押ししている。村瀬久美子センター長は「育児などによるブランクを経て50代から再び働き始めた保育士もいる。子育て経験があることは保育士をする上で力になる。ぜひ一歩踏み出してほしい」と話す。また「センターでは正規だけでなく短時間勤務の提案もできる。保育士登録から就職までのサポート体制が整っているので、まずは登録をしてもらいたい」と力を込める。
 潜在保育士の掘り起しと並び力を入れているのが保育施設や現役保育士のサポート。子どもへの対応や保護者とのやり取りなどに悩む保育士からの相談も受け付けている。発達障がいの子どもへの対応については、専門知識を持つ発達相談員がアドバイスする。発達相談員の嶺川依利さんは「声の掛け方や席順などを見直すことでクラスの雰囲気が変わることもある。具体的なアドバイスができるので、悩んでいる方はぜひ相談してほしい」と呼び掛ける。保育施設で発達障がいに関する研修会を行うこともあり、保育士がスキルアップをしながらやりがいを持って長く働ける環境づくりを支える。
 問い合わせは、電話058(214)8902。メールアドレスhoikushien@govt.pref.gifu.jp


◆就職希望者対象に見学会

 県保育士・保育所支援センターは、保育士として働きたい人らに保育施設の様子を実際に見てもらおうと、「保育のしごと見学会」を開いている。第2回は、今月3日に岐阜市福田町の認定こども園ながらこどもの森で開かれ、参加者が仕事への理解を深めた。
 潜在保育士や自身の子育てを通して保育士の仕事に興味を持ち、資格取得を考えている人らが参加。参加者は園内の見学を交えながら保育教諭から園児の年齢ごとのカリキュラムの説明などを受けた。またIT機器を使うなど、保育教諭の業務を軽減させるために同園が行っている取り組みの説明もあった。
 子育てと両立させながら3年前から働いている2人の保育教諭との座談会もあり、参加者は「家庭との両立はできているか」「どんな点を重視して働く場所を選んだか」などと質問。「初めのうちは大変だったが次第に慣れた。今はとても充実している」「出産後に保育士の資格を取ったので未経験でも受け入れてくれるところを探した。また家からの距離も重視した」「前の保育園に長く勤めていたので、他の園の方針になじめるか不安があった。見学に来て、ここでなら働けそうと思い決めた」などの具体的な話に、参加者はうなずきながら聞き入った。
 参加した関市の30代女性は「結婚を機に10年前に退職した。これ以上ブランクを空けたくないと考えている。見学会のおかげで働きたいという気持ちが強くなったので、まずは短時間で働けるところを探したい」と意欲を見せていた。

◆協力店舗5000店突破 ぎふっこカード 導入時の11倍に増

 県が妊婦や18歳未満の子どもがいる世帯に配布している「ぎふっこカード」。子育て世帯を地域全体で応援しようと2006年から始めた取り組みで、カードを提示した人に割引やポイント加算、プレゼントなどのサービスを提供する協力店舗・施設の数は当初の450店舗から拡大を続け、本年度に入り5千店舗を突破した。3人以上の子どもがいる世帯向けに15年から交付を始めた「ぎふっこカードプラス」の協力店舗も2500店舗を超えた。
 ジャンルはスーパーやドラッグストアなどの日常的に足を運ぶ店舗や飲食店、金融機関や子育て支援施設などと幅広い。
 カードには有効期限があり、市町村や県子育て支援課の窓口などで現在配布しているカードの有効期限は21年3月31日。昨年まで配布していたカードは今年3月で有効期限が切れたため、保育園や幼稚園、小中高校を通して新しいカードの交付を受けていない人は改めて交付を受ける必要がある。ぎふっこカードプラスの更新がまだの人も手続きが必要。
 ぎふっこカードには「電子ぎふっこカードアプリ」もあり、スマートフォンの画面にカード表示が可能。位置情報サービスと連動しており、協力店舗・施設検索が簡単にでき、特典も確認できるため、ダウンロードしている人も多い。

【ライムズ平塚家具】

◆地域の子育て拠点に

 ライムズ平塚家具(大垣市墨俣町)では、学習机購入時にぎふっこカードを提示すれば500円引きするサービスを行っている。子どもが成長し、学習机を購入することをきっかけに初めて来店する人が多いことから、2011年4月から導入しており、認知度が高く多くの購入者に喜ばれている。ぎふっこカードプラスなら、さらに千円分の商品券をプレゼントしている。
 同カード以外の子育て支援として、店内のキッズルームを地域の人たちに無料で開放。園児や小学生を対象とした無料の英会話教室も行っている。3歳と0歳の子どもを持つ平塚慶一マネージャーは「家具購入時には子育ての悩み相談にも乗っている」と話し、今後も地域の子育て世代を応援する活動を行っていく。

〈サービス内容〉 
 ▽共通特典 学習机の購入時の提示で1台につき500円引き▽ぎふっこカードプラス 千円の商品券をプレゼント

【生活協同組合コープぎふ】
◆人々の暮らし支える

 妊娠中の人や1歳未満の乳児がいる人へのコープ宅配の利用料を1年間無料にしたり、少量にカットした食材を扱ったりとさまざまなサービスを行い子育て世帯を支える生活協同組合コープぎふ。
 ぎふっこカード提示による特典は、コープぎふの全6店舗で実施。毎月第4日曜日に組合員カードと一緒に提示で買い物の総額から5%を割り引くサービスを実施(一部商品を除く)。今年でサービス導入から10年となり、利用者も増え好評だという。芥見店(岐阜市芥見南山)の伊東俊一店長は地域貢献活動として「地元の小学生向けの見学会や中学生への職場体験なども行っている」と話し、今後も地元の多くの人たちが利用したくなるような店づくりを目指していく。

〈サービス内容〉 
 ▽共通特典 毎月第4日曜日は、ぎふっこカードと組合員カードの提示で、買い物総額より5%割引(一部商品を除く)。    

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2016/07/21  ©岐阜新聞社
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